宇部商工会議所とは
会頭メッセージ
2022(令和4)年度事業計画
基本方針:未来につなぐ産業と活力に満ちた宇部の実現
2020年1月に国内で新型コロナウイルスの感染者が確認されてから2年超が経過しますが、昨秋、第5波の終息後、回復基調にあった日本経済も現在第6波(オミクロン株の流行)により、未だ景気の先行きが全く見えない状態が続いております。
このような中、宇部市は昨年11月1日、市制施行100周年の大きな節目を迎え、篠﨑市長のもと市民が新しい100年に向けて第1歩を踏み出しましたが、令和4年度は市産業振興においても「第五次宇部市総合計画」をはじめ「宇部市産業振興計画」や「宇部市成長戦略」が実行に移される重要な分岐点となる年でもあります。当会議所としても、令和4年度は「次世代へつながる活力に満ちた強い産業のまちづくり」の実現に向けて、宇部市や関係機関と協力しながら、医療・健康関連や、環境・エネルギー関連、宇宙産業やDX(IoT・AI・5G等)、バイオなどといった次世代技術関連分野における成長産業の創出・育成に尽力していきたいと思っています。
一方、次世代へ繋がる強い産業を構築していくためには当市経済を下支えしている小規模事業者の底上げが必要となります。そのため、当所では宇部市と共に「経営発達支援計画」を昨年策定したところですが、現在、新型コロナウイルス感染症の影響などにより小規模事業者を取り巻く環境は非常に厳しい状況にあります。しかし、「脅威」を「機会」と捉え、事業者が持続的成長を図るために外部環境の変化に即応できる新ビジネスモデルの構築に取り組んでいく姿勢が必要です。そこで、当所といたしましても金融・税務などの本来業務(小規模事業者経営改善普及事業)だけでなく、中小企業が取り組むDXやSDGsなど中小企業者が行う新しい取り組みについても宇部市や関係機関と連携しながら事業者の支援を行っていきます。
令和3年11月に当市中心市街地の歩道と側道を有効活用する目的で試験的に実施されたイベント「TOKIWAIKOT」は山口大学工学部の学生が企画し、1日半で約5,000人の人出があり大変盛況でした。特筆すべきところは、来場者に普段中心市街地を歩かない学生や若年夫婦が多く見受けられたことで、イベント次第では若者が中心市街地に訪れるキッカケとなることを発見することができました。今後は、学術機関のノウハウやネットワークを活用しながら、「にぎわい宇部(まちづくり会社)」を中心に宇部市と連携しながら、中心市街地の賑わい創出に一層取り組んで参りたいと思います。
最後に、令和4年10月31日に当所役議員の任期が満了となることから、次期体制を整えるための役員・議員選挙を実施いたします。改選後の新体制において、当会議所内外の諸課題をタイムリーに解決していくために会頭諮問委員会を設置します。また、コロナ禍でも会費を拠出してくださる会員の皆様のために会員サービスの一層の充実を図ると共に、当所財政基盤の強化のために会員増強や生命共済をはじめとする手数料収入の増加に積極的に取り組んで参ります。
第16代会頭 杉下秀幸